【御局】(お・つぼね)
大学生のころから敬愛している立川談志師匠。
七回忌を前に『広辞苑』の新版に【立川談志】の項目が入ったことをニュースショウで知った。
師匠、よかったね、と部屋に飾ってある高座の写真に話しかけたら、よせやい、と照れてる様子。
そのあと、本屋で広辞苑を見てこいよ、という。
まだ新版は出ていないのは師匠もご存じで(すみません、チャネリングな話になってます)見てこいというのは、わたしがデビュー作で世に送り出した「お局さま」という言葉のこと。
雨が降っていたけど、大学通りの書店へ。
地下に下りて辞書の棚から『広辞苑』をうんとこさ、と取り出した。
恥ずかしながら辞書を引くのは久しぶり。
でも勘は鈍っていなかった。
さらっと見つけました【御局】(お・つぼね)。
その③に曰く、
俗に、勤続が長く職場で隠然たる影響力を持つ女性を揶揄していう語。
「俗に」じゃないでしょ、と爆笑。
しかし「隠然たる影響力を持つ」には感心。
『広辞苑』に上から目線な自分に満足。
談志師匠が見てこいよ、といってくれたわけがわかった。
この第六版は10年前に改訂されたものらしく、その前もまた10年前。
【御局】その③は、いつから載っているのかな。