suckle nouveau 2017

エッセイスト・羽生さくるのブログ。

保健室のBB先生

中学高校と6年間通った女子校の保健室は、体育館の建物の1階にあった。 養護の先生はBB先生。 当時はたぶん40代で、双子の男の子と女の子を育てていらした。 小柄で、洒脱な雰囲気を漂わせたBB先生の保健体育の授業は, 毎回爆笑の渦だった。 わたしが覚えて…

お題頂戴エッセイ大喜利⑫ 居場所

夏休み明け、学校にいきたくないこどもたちのために、 動物園や図書館が「どうぞ逃げていらっしゃい」といってくれているらしい。 思い詰めて死を選ぶ子が最も多くなるという9月1日。 緊急避難先はいくつあってもいいだろう。 ただ、心配になったのは、とく…

お題頂戴エッセイ大喜利⑩ 線香花火

8月のある夕方、まだ明るい時間に帰宅したときのこと。 マンションの前のガレージで、小学生の女の子が、 おとうさんおかあさんと手花火で遊んでいた。 横にバケツを置いて。 弾ける音と、煙と、匂い。 花火とあたりとのコントラストはまだ淡くて、それが微…

お題頂戴エッセイ大喜利⑨ 想像力

自分の想像力について、初めて自覚したのは11歳。 なにげなく見ていた教育テレビの通信高校講座の現代国語で 志賀直哉の「網走まで」の朗読を聴いたときだった。 冒頭の上野駅の改札の描写。 大きな荷物を口を曲げてひっぱる人がいる、という一節で、見たこ…

お題頂戴エッセイ大喜利⑧ 神様の恩寵や計らいの不思議について

21歳のとき、わたしは立川談志師匠にファンレターを書いた。 すぐにお返事をくださり、末広亭の楽屋でお目にかかることに。 それからずっとかわいがってくださった。 母は、わたしが赤ん坊のとき、 大井町のグランドキャバレーで社交ダンサーとして働いてい…

お題頂戴エッセイ大喜利⑪ FB友達について

息子が歩くようになって、最初のうちはわたしも近所の公園に連れていった。 まずはお砂場。 他の子と当然、おもちゃの取り合いになる。 その子たちのおかあさんはいう。 「おともだちに貸してあげなさい」 「おともだちと仲よくね」 おともだち、とわたしは…

お題頂戴エッセイ大喜利⑦ 寂しさの力

一日に少なくとも一度は、外でお茶を飲む。 理由は、知らない人の顔を見たいから。 知らない人の顔を見ないで一日を終えると、寂しいからだ。 いま住んでいる国立から中央線で、 たとえば四ッ谷までいって丸ノ内線に乗り換える。 さらに赤坂見附で銀座線に乗…

お題頂戴エッセイ大喜利⑥ 美意識

わたしが思う「美意識」とは「かっこわるいことをしないこと」。 かっこいいことをするのはさほど難しくないし、意識もとりたてて必要としない。 かっこいいことは万人受けするものだし、 受けなければかっこいいと思ってもらえない。 だから、かっこいいこ…

お題頂戴エッセイ大喜利⑤ サクマのドロップス

サクマドロップス、あるいはサクマ式ドロップス。 会社が異なるらしい。 わたしの記憶のなかでは深緑色の缶に入っている。 それはサクマドロップスのほうらしい。 いちばん好きなのから順に、オレンジ、レモン、グレープ、 いちご、メロン、はっか。 てのひ…

お題頂戴エッセイ大喜利④ さくる流SNSとのつきあいかた

Facebookでアカウントを持って6年あまり。 おおむね楽しんできたが、未然に防げたらよかったなと思うこともいくつかあった。 じつをいえば、羽生さくるのアカウントは昨年の始めに一度取り直している。 本名と二本立てにして、仕事とプライベートを分けたの…

お題頂戴エッセイ大喜利③ 死ねばいいのに

わたしは一人っ子だから、きょうだい喧嘩はしたくてもできなかった。 ともだちとは喧嘩したら終わりだと思っていた。 きょうだい喧嘩の経験がないから、 喧嘩しても仲直りができるということを知らなかったのだ。 「おねえちゃんなんて、しんじゃえ」 漫画や…

お題頂戴エッセイ大喜利② わたしはここまでどのように神様に導かれてきたか

「お祈りします」 新入生への言葉の最後に院長先生がおっしゃると、 上級生たちが一斉に膝の上で指を組み、目をつむって顎を引いた。 わたしはあわてて真似をした。 ミッションスクールの入学式。 講堂いっぱいの生徒750人と壇上の先生方がともに祈る。 それ…

お題頂戴エッセイ大喜利① 「だから夢中なの、韓国宮廷ドラマ!」

(註:このお題は「だから夢中なの、◯◯!」で頂きました。当時連日見続けていた「韓国宮廷ドラマ」を代入して、このタイトルとなった次第) 25年間のビデオレンタル歴のなかで、わたしが一度も手をつけたことがないジャンル。 それは韓流だった。 ところがこ…

お題頂戴エッセイ大喜利について

田舎や郷里を持たない東京者だし、会社勤めもしたことがないし、 お盆やお盆休みと無縁に生きてきた。 今年のお盆もとくにいくところはなく、誰かがくるわけでもない。 といって、なんにもしないで終わっちゃうのはつまらないなあ、と思って、 以前から考え…

name after

小学校5年生と6年生のとき、学年にT先生という男の先生がいらした。 算数と体育が専門らしく、筋肉質で、いつもホイッスルを首から下げてきびきびしていた。 5年生と6年生は持ち上がりなので、1組のわたしは3組のT先生に教わることはなかったが、学年合同体…

添削もイタコで

去年の夏、ある公立図書館の青少年活動支援課からの依頼を受けて、中高生のための文章教室を開きました。 小学校から始まる作文教育について、わたしは専門外ですが、自分の経験からしても、書くことが楽しくなるような教えかたというのは、なかなかされてい…

いい文章も上手な文章も、幻。

初対面の方に仕事の話をすると、たいてい「文章が書けるなんて羨ましいですね、わたしは書くのが苦手で」という流れになっていきます。 なにをするときもそうだと思うのですが、苦手意識というのは持つ必要のないものの筆頭です。 得手と不得手はたしかにあ…

わたしに「わたし」を重ねる

2年ほど前から、依頼をいただいて、文章教室を随時開催しています。 記念すべき第1回は、中高の同級生たちの勉強会でした。 そのときからずっと、生徒さんたちに最初にしてもらっていること。 それは「一人称を選びなおす」ということです。 日本語には一人…

羽生さくるができるまで ③デビュー!

27歳で結婚をしたのを機に、編集プロダクションで週3日働きはじめました。 単行本の編集は初めてで、初稿から校了まで、一人で担当する大変さを知ることに。 2年めの夏、週刊誌時代の知人から、新書を1冊書き下ろしてみないかという話が突然にやってきたので…

羽生さくるができるまで ②アルバイト時代

A日新聞社編集局、煙草のけむりがもうもうと立ちこめる週刊A日編集部で、わたしは編集者という人に初めて会いました。 小柄でにこやかな、当時のわたしから見たらおじさん。 彼は、もうすぐ担当者が代わるから、とその人を紹介してくれました。 やはり小柄で…

羽生さくるができるまで ①投稿魔少女時代

スマートフォンも携帯電話も、パーソナルコンピュータもワードプロセッサーもなかった昭和40年代。 自分の名前や文章が活字になるということは、まぶしい憧れでした。 とくに、言葉と文章と活字に魅せられたこどもにとっては。 わたしの家では、父がA日新聞…

お局さまの真実

羽生さくるのことを「『お局さま』という言葉を世の中に広めた人」と紹介してくださる方がいらっしゃることを、とてもありがたく思っております。 いまや、スマートフォンの予測変換にもフツーに出てくる「お局さま」。 生まれたのは、なんと29年も前、わた…

イタコライターの真実

わたしがいただいている大切なお仕事の一つに「インタビューによるブログの代行執筆」があります。 おおむね、一か月に一度、1時間ほどお会いしてお話を伺い、その内容をもとに4回ほどのブログを書き起こすというものです。 週に1回の更新であれば、一月分を…

さくるの女子力アップ講座 乙女編① どろぼうさんたち

いまもしも、この部屋にお洒落泥棒がやってきて、わたしのオシャレアイテムをすべて盗んでいってしまったとしたら。 わたしに残るものはなんだろう。 なにもなくてもこれかわいい、と思えるものがあるとしたら、それはいったいなに。 みなさん、ここで衝撃に…

さくるの女子力アップ講座 上級編⑥ わたしに似合う靴、靴をくださいな

上級編もいよいよ最終回。 靴についてです。 履き倒れトーキョー。 10. ヒール履く 外出したとき、自分を支えてくれるたった一つのアイテム、それが靴です。 空との接点が髪でそれを飾るヘアアクセサリーには装飾品以上の意味がある。 ならば、地面との接点…

さくるの女子力アップ講座 上級編⑤ キラキラ職人に任せる

本講座も、大詰めとなって参りました。 さくるのハマりもののなかでは最新の部類。 9. 髪飾りつける いまのところ、わたしが使っているのは「acca」というブランドのものだけです。 日本の女性デザイナーが、フランスやイタリアの職人さんに発注して作ってい…

さくるの女子力アップ講座 上級編④ 旋律を身にまとう

上級編も仕上げのパートに入りました。 やや道楽の域に達しているかも。 長くなるから一項目ずついきましょうか。 8. 香水つける 香水は音楽のようなものだと思います。 美しく心地よい旋律を身にまとう。 あなたが動くと、旋律が奏でられて、誰かに届く。 …

さくるの女子力アップ講座 上級編③ 勝負ではなく

女子力アップ講座初級編十か条解題、その三になりました。 Here we go! 6. デカパンやめれ 女性の下の下着は、タンガに限ると、わたしは思っております。 布面積が小さく横がストラップになっているタイプです。 いきなりメーカー名ですが、お薦めはワコール…

さくるの女子力アップ講座 上級編② メイクのミニマム

さくるのメイクアップ元年は41歳です。 それまでは本気でメイクしたことがありませんでした。 数年後に開かれた中学高校の同窓会で、20代の終わりころまでよく会っていた同級生と再会し、化粧しているあなたを初めて見た、と驚かれました。 四十路過ぎの恋は…

さくるの女子力アップ講座 上級編① 特別になる勇気

さくるの女子力アップ講座、上級編は、これはハードルが高いと評判の、入門編の解題といきますか。 へー、これなららくちん、と思ってもらえるか、ハードル高いけどやってみようと勇気を奮ってもらえるか。 1. スカートを履く これはもうすごく簡単じゃない…

さくるの女子力アップ講座 中級編 女子力マインド②

女子力マインド、昨夜のつづきを朝から書いちゃう。 書きたくて、他のことが手につかないから。 6. 女は保湿 (元)同級生間では「美容番長」で通っているわたくし。 スキンケアとメイクにこの16年ほど凝っている。 個人的な趣味の域なのだけれど、とくにス…

さくるの女子力アップ講座 中級編 女子力マインド①

わたし自身、気が弱いせいか(人は信じてくれないと思うよ) なにかするときには、心構えについてよく考える。 不安を打ち消し、勇気を持つための心の構え。 女子力を上げるにあたっても、考えてみた。 1. そのへんのおじさんにはいわせておく。 わたしから…

さくるの女子力アップ講座 中級編、の前に

さあ、いきなりですが、Facebookから移動してまいりました。 さくるの女子力アップ講座、中級編をお送りします。 その前に、おさらいしておきましょうね。 入門編十か条。 1. スカートを履く。 2. 髪を伸ばす。 3. 口紅はつけ直す。 4. マスカラをつける。 5…

「エリザベート」鑑賞

先日観劇した宝塚宙組公演「エリザベート」のブルーレイが早くも発売され、娘が太っ腹に購入してくれたので、午後いっぱい掛けて二人で鑑賞。 劇場と違って、いろいろ話しながら見られるところがいい。 会話の内容は贔屓スターの小ネタ(この衣装かわいいね…

プライムな午後

最寄りのTSUTAYAが、バス停三つ先に移転してしまって、わたしは目の前が真っ暗になった。 自転車にはもう何年も乗っていないし。 立川店まで数回借りにいき、郵便で返すサービスもつけてもらった。 最寄りだったTSUTAYAも返却ボックスだけは駅前にあるので、…

わたしたち

おととい、ふと見た「五時に夢中」で、内科医で医事評論家のおおたわ史絵さんが 「わたしは『週刊朝日』に投稿をしたことからこんな仕事をするようになった」 というのを聞き、あ、同じだ、と思った。 彼女の場合は、きっと医師になってから、 なにか思うこ…

おはようございます。 本日のブログ、帝国ホテル1階のコーヒーショップよりお送りしております。 数か月前に東京を離れ、関西に引っ越しました。 宝塚大劇場に足繁く通いたいから、というのは一つの理由です。 東京にくるときの滞在先は、帝国ホテル。 これ…

2016いいね!100 達成中間報告!②

では、続きいきます! 19. 娘と宝塚宙組の『シェイクスピア』を観る 二人で宝塚の公演を観にいくようになって3年め。 最初に観たのが宙組だったので、それから続けて観るように。 『シェイクスピア』は夫婦愛がテーマでハッピーエンドでほっとしました。 宝…

2016いいね!100 達成中間報告!①

ごぶさたしましたー。 あれから。 一見のんびりしているようでけっこう余裕のない日々が続いていました。 そんななかでも、100いいね!が思いのほかたくさん達成できていたのに、我ながら驚いています。 やっぱり、書いて発表するって、パワーを呼ぶことなん…

2016 いいね!100 内容発表!③

100までいきます! 料理・家事 70. ルージュ・ブルボンを常備 バニラの香りのルイボスティです。 71. 煮豆いろいろ作る 暮れに黒豆がおいしくできたので。 72. おいしいスープを覚える 滋味があって栄養豊富な。 73. 食卓に花を飾る 絶やさない心が素敵。 74…

2016 いいね!100 内容発表!②

発表続けますね。 仕事・プロジェクト 31. 藤沢あゆみさんのメディアコンサルを受ける done 親身の指導を受けました。 32. あゆみさんの助言に沿って活動開始 done まさしくいま。 33. KouKou caféの相棒とミーティングをして詳細を決める done さらに継続 3…

2016 いいね!100 内容発表!①

さて、きのうの続きです。 さくるの「2016年できたらいいね!」なこと、100個、発表します。 ジャンルは、10。 To Do、編み物、交遊、メンタル、仕事・プロジェクト、美容・健康、ファッション・お買い物、料理・おうち、喫茶・お食事、アクション、Love♡ で…

いいね!100ワーク!

藤沢あゆみさんにお会いすることになり、彼女のブログを拝読していたら、お正月に「この1年、できたらいいね!」なことを100個書いて発表するという記事がありました。 発表!2016年、藤沢あゆみの100いいね!|藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered…

ヌーヴォーさくる

先日、友人のはるひなたさんの紹介で、作家である藤沢あゆみさんのメディアコンサルティングを受けました。 藤沢さんは、著作、コンサルティングともに多くの実績を持つ愛とパワーいっぱいの女性です。 今世紀に入ってからエッセイストとしてほとんど休眠し…