suckle nouveau 2018

エッセイスト・羽生さくるのブログ。

お題頂戴エッセイ大喜利について

田舎や郷里を持たない東京者だし、会社勤めもしたことがないし、

お盆やお盆休みと無縁に生きてきた。

 

今年のお盆もとくにいくところはなく、誰かがくるわけでもない。

といって、なんにもしないで終わっちゃうのはつまらないなあ、と思って、

以前から考えていた「お題頂戴エッセイ」を挑戦することにした。

 

これまでの経験で、エッセイは、自分で思いついたテーマなら、なんでも書ける。

自分の周りの目に映るものすべてから、たったいま、なにをひっぱってきても、

800文字は書く自信がある。

でも、それは、自分が自分の目や心で選んでいるからだ。

 

それに、自分で決めたテーマでは、

自分の肩凝りを痛いところまでマッサージできないのと同じで、

心が痛む深さまで書くことをうまく避けてしまう。

誰か自分以外の人がテーマや題を出してくれたなら、

そこのところを逃げずに、自己満足で終わらないものが書けるのではないか。

人様に出されてこその、題材のランダム性だ。

 

そう思い、いつか、お題を頂戴して寄席の大喜利のようにエッセイを

書いてみたいと思っていたのだ。

さっそくに、Facebookの友達に呼びかけてみた。

自分のためのお願いというのは勇気がいるものだけれど、ここはがんばった。

連続で書くことに意味があるとも思っていたから、

10のテーマで十夜続けてそれぞれ800文字で書ききることも約束して。

 

はたして、優しいお方はいるもので、

題やテーマをつぎつぎに寄せてくださるのだった。

昨夜ついに10本完結。

涼しすぎるお盆から、夏がようやく戻るまでの10日間。

ひさしぶりに、自分のことに集中できた達成感がある。

 

題やテーマを出してくださったみなさんへの感謝の気持ちを込めて、

こちらのブログでも、これから10日間、一つずつ公開していこうと思う。

 

ブログ読者のみなさんも、どうぞよろしくおつきあいください。

さくるの大喜利、始めます。